古典落語
「さんまは目黒にかぎる」、「いまなんどきだい?」、「寿限無寿限無……」--。 人情の機微、人生の種々相を笑いの中にとらえ、庶民の姿を描き出す言葉の文化遺産・古典落語。本書は明治〜昭和の速記本をもとに、先人の名人芸によって磨き上げられ、伝えられてきた至高の話芸を、完全に再現する。「目黒のさんま」、「時そば」、「寿限無」など、厳選された21編を収録。 「 落語はもともと現在生きている咄家によって演じられ、現代の人々を楽しませる話芸だから、古典とか新作といった区別はない。 たとえば古典文学は、作者が当時の表現法で、その時代の人間を描いたものだから、現代人にとって、言葉の意味や語法などは注釈や解説なしには理解が困難である。しかしそうした手続きを要しても、名作は現代人に充分感動を与えてくれる。『源氏物語』の現代語訳が受けるわけなのだ。樋口一葉や夏目漱石でさえ、すでに立派な古典でありながら今に愛される理由である。 逆に古代の社会を描き、歴史上の人物を登場させても、現代作家の作品は現代文学なのだ。「古典落語」がいかに昔の風俗や習慣にいろどられていても、人情や真実が描かれている限り、現代の人々に歓迎されて不思議はないのだ。同時に、だからこそ演者の話芸によっては、どのようにでも手を加え変更させることも可能なのだ。その意味でも逆に、「古典落語」の基本の形態だけは確りとした姿で残しておく必要がある。この本の意義はそこにあるのだ。」(青山忠一「興津要さんと私」より) [本書の内容] 明 烏 三人旅 厩火事 千早振る そこつ長屋 三方一両損 たがや 居残り佐平次 目黒のさんま 小言幸兵衛 道具屋 時そば 芝 浜 寿限無 三枚起請 崇徳院 野ざらし 青 菜 らくだ がまの油 子別れ 落語の歴史 興津要さんと私(青山忠一) 明烏 三人旅 厩火事 千早振る そこつ長屋 三方一両損 たがや 居残り佐平次 目黒のさんま 小言幸兵衛 道具屋 時そば 芝浜 寿限無 三枚起請 崇徳院 野ざらし 青菜 らくだ がまの油 子別れ 落語の歴史 興津要さんと私(青山忠一)
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2002-12-01
- ISBN
- 9784061595774
