公害の原点・水俣病をたどる : 報道にみる医学・行政・企業の15年
「水俣病とは何だったのか?」--その問いに真正面から答える。 本書は、長年水俣病研究に携わってきた著者が、原因不明の「奇病」発生から、政府が「水俣病の原因は日本窒素肥料株式会社(チッソ)の工場排水に含まれるメチル水銀」と公式認定するまでの約15年を、当時の新聞記事や報道をもとに克明に再現した記録である。 未知の病に人々が怯えた姿は、記憶に新しいコロナ禍をも彷彿とさせる。 「公害の原点」としての水俣病を、企業責任・行政の不作為・社会の差別の歴史として後世に伝える教訓の書。 環境問題・公害史・社会問題に関心を持つ方、公衆衛生や医療の歴史を学びたい方、そして「水俣病」という言葉しか知らない若い世代にこそ読んでほしい一書。 ※この書籍は2024年に出版された『水俣病をたどる──発見から原因断定までの15年』のリニューアル版です。 目次 はじめに 水俣病前史 水俣病の予兆 水俣病公式確認 原因物質の究明と対策の模索 法的規制ならず 原因物質に有機水銀浮上 昭和三十四年秋 状況緊迫 熊本大学研究班に解散命令 事態の鎮静化 強まる有機水銀説攻撃 高度経済成長の陰に水俣病 胎児性水俣病の確認 熊本大学、ついに工場スラッジよりメチル水銀化合物検出 新潟水俣病の発生 水俣病対策市民会議の結成 工場の細川実験表面化 政府見解、水俣病の原因は工場のメチル水銀と断定 おわりに 著者プロフィール
- 出版社
- 日興企画
- 発売日
- 2026-01-01
- ISBN
- 9784888773683