
高齢期最後の生活課題と葬送の生前契約
「太陽と死はじっと見つめることができない」(ラ・ロシュフーコー)というように,自分の死を直視するのは難しい。わが国は,世界一の平均寿命を誇り,死は日常生活から遠ざけられてしまっている。しかし死は必然であり,タブーを越えて死を直視し,自分の葬送に備え,葬送の自立を図ることが望ましい。「死の軽視は生の軽視につながる」(P.アリエス)の言葉を思い出さねばならない時期にさしかかっている。社会の近代化の進行が,同時に社会的,文化的現象としての葬送に変化をもたらしたために,自己意思による,死と葬送への備えが必要となってきつつあることを,日米の現実から直視し,死生観の確立を図る。
- 出版社
- 九州大学出版会
- 発売日
- 2001-02-01
- ページ数
- 316ページ
- ISBN
- 9784873786711
