
航路
◆第五句集 新秋の玻璃拭くあをき海を拭く 第二句集以降海に因んだ集名を選んできたのでそれに拠った。 初投句以来六十余年になるが、俳句の難しさは増すばかりである。 (あとがき) ◆自選十二句 容なきものに守られ去年今年 耳打のごとくぽつぺん鳴らしけり 恋猫は何約せしや灯に別れ 忌を明日の髪切りにゆく桜冷 柳絮追ひゆけり果たせぬ約あまた 付台の葉蘭の艶も鰹どき 白南風の帆やふるさととなす他郷 諳んずる師の句幾許暑に抗す 新秋の玻璃拭くあをき海を拭く 占ひのけふを恃めり鰯雲 降誕歌火影が階を昇り来る 冬帽の父ありありとけふ忌日
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2023-02-22
- ISBN
- 9784781415246
