
航跡
◆第一句集 はぐれたる蜻蛉一匹吾と往く 窓を開けると一匹の蜻蛉が舞い込んできた。その瞬間に私の頭に五七五のリズムで詩が生まれた。これが私の俳句への関りの始まりである。(あとがきより) ◆収録作品より 暖かし己が掌を観る占師 たらちねの胸にゐる夢朝寝かな 原爆忌つと茶柱の沈みゆく 昼寝覚め現にもどす伸びひとつ 黄落や二階バス行くお濠端 毬栗を踏めばふる里鳴動す 天狼やテロ止まぬ地へ兵征くと 福茶汲む女房の深き笑ひ皺 鳶の輪の三つ四つ五つ春岬 ビルの上の月まん丸や空襲忌
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2016-02-17
- ページ数
- 92ページ
- ISBN
- 9784781408446
