
構造主義のかなたへ 『源氏物語』追跡
〈構造主義とは何か〉、時代や歴史のなかで 物語が産まれ、読まれる理由を問い下ろし、 〈構造主義〉以後の世代に手わたしたいと思う── 【本書の読み方について、一つの提案をしよう。 これは『源氏物語』をあいてにして、ぜんたいを小説となす 試みなのだ、と。─いや、『源氏物語』という物語じたいが、 そんな書き方をされているのではないか。】 ......[はしがき]より 【......『構造主義のかなたへ』という本書の題はどう受け取られるのだろうか。もう古めかしいという感触に包まれてよいし、反対に「方法に時効はない」という確信があってもよい。私は言語学的にも、また思想的にも、構造主義と格闘したのだと思う。一九六〇年代から七〇年代にかけての、日本社会でのある種の空白期、停滞期に、世界の中心の発光源のようにしてフランス語圏から、構造主義およびその周辺の〝便り〟が暴力的に訪れて、パリ・カルチェラタンのバリケードはあたかもアルチュール・ランボオを襲ったパリ・コムミューンの再来のようにも思えてならなかった。なんと幼い日々の自分であったことか。 そこからかぞえても四十年以上という計算になる。】 ......「キーワード集―後ろ書きに代えて」より
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2016-07-05
- ページ数
- 376ページ
- ISBN
- 9784305708076
