
コワイの認知科学
日本認知科学会, 監修川合伸幸, 著内村直之, ファシリテータ
◆コワさを知ることの意味 コワいということを縦糸に,進化,発達,脳内メカニズム,遺伝子多型性,子どものおかれた社会状況などについてみてきました。コワいという気持ちはやっかいです。できれば,こういう気持ちを持たずに暮らしたいと誰しもが考えるでしょう。しかし,わたしたちは,コワいという気持ちから逃げることはできません。うまくつきあっていくためには,それがどのようなものであるのかよく知ることです。 ここまで書いていてふと思い出しました。わたしの指導教授の研究室にはさまざまなカエルの置物がありました。さぞかしカエル好きなのかとお思いでしょうが,そうではありません。先生はカエルがコワいのです。なんとかして,カエルの恐怖に慣れようとしていました。そのことを代々の研究室の学生たちは知っているので,旅行に行っては珍しいカエルの置物を見つけて買って来るので,やがて先生の部屋はカエルだらけになったのです。落語のオチのような話です。 ――(エピローグより) 第2巻では、できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求します。あの生き物はなぜコワいのか、コワいという気持ちはどのように生まれるのか。コワさを和らげるヒントも分かるかも?
- 出版社
- 新曜社
- 発売日
- 2016-02-26
- ページ数
- 130ページ
- ISBN
- 9784788514591
