
正岡子規の百首
◆百首シリーズに正岡子規が登場! 過去を引きずらず、今を生きる ◆作品紹介 世の人は四国猿とぞ笑ふなる四国の猿の子猿ぞわれは (『竹乃里歌』) 「四国猿」は「四国の人をあざけっていう語」と『日本国語大辞典』(小学館)にある。用例として江戸時代の洒落本や子規のこの歌が挙がっているが、人まねばかりをするから、あるいは、行商用の竹製の笊を上方で売ったから、というのがその語源らしい。ともあれ、子規は、「四国の猿の子猿」であることを楽しんでいる。肺結核を意味する不吉な子規(ほととぎす)を雅号にしたように、彼は自分にとって負(マイナス)の要素ともいうべきものを、むしろ逆に愛したというか、自分の誇りにした。四国猿もその一つだった。
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2025-11-27
- ページ数
- 216ページ
- ISBN
- 9784781417929
