
名編集者エッツェルと巨匠たち
バルザック、ユゴー、サンドなどが活躍し、フランス文学が最も輝いていた十九世紀、一人の有能な編集者がいたことはほとんど知られていません。P・J・エッツェルです。バルザックの『人間喜劇』を企画し、ユゴーとともに亡命を余儀なくされながら彼の詩集を刊行し、サンドと親密な関係を結び、スタンダールを発見しました。本書は、この知られざる名編集者の足跡を丹念にたどった評伝です。フランスでの作家と編集者の関係、著作権・印税の問題など、編集者・出版者から見たフランス文学の裏面が生き生きと描かれています。また、J・ヴェルヌを発見し、まるで自作のように注文をつけ書き直しを要求したエピソードには、編集者の心意気と理想像を見る思いがします。力作です。
- 出版社
- 新曜社
- 発売日
- 2007-03-01
- ISBN
- 9784788510388
