
眼と雨と朝の傘
いのちの旅、仄明るく儚く。 わたしとあなたを輪郭づける 布とことばと音 前作の詩集『刺繍の呼吸』(深夜叢書社、2009年)から17年。 醗酵した言葉の粒子、4冊目の詩集としてここに生成する。 いまだわたしは、未来と肯定を思い描かない詩人かもしれない。けれども、わたしと共に在る、全ての生きとし生けるものへの賛美を、現在形で、深呼吸するその瞬間を、書きとめたい。ここに確かに生かされている存在の重みと実感とともに。(「あとがき」より) 誦むことは叶うことあなたの頭に雨を降らせるかったるいくらい水はほどけるのに啜ってみるとものすごく苦い。漏れ。(「花と花の間」) 1 アユタヤの蜻蛉 書く夕方 願海 ネクタール 蝶の数えかた ふるいてがみ こころは服を着るからだ 編目 時 糸 コスチュームとトラウマ1 かなしみ 箱 海よ 静かな形 水 桜 花 コスチュームとトラウマ2 デビュタント あくまを食べた 袈裟色 私書箱 茶記 真冬の星座 存在 パディントン駅 骨の夢 旅 * ブルーポエムズ * 2 眼と雨と朝の傘 クレプシドラ 黒い運動 缶にタールを塗るための名 いつものように 月の泉 春のデッサン 舞うこころ 向かう形 切り裂きジル 花と花の間 しおり候補 真夏の星座 水玉 飛ぶ人 石 予感 湯いな 硯はたくさん要る 薔薇を書く 赤と青と スプリング・スプリンター 白について 撮る 鳥について みどり 兎を蒔く あとがき 初出一覧
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2026-04-24
- ページ数
- 144ページ
- ISBN
- 9784863857193
