未遂犯論の構造と実行の着手論
実行の着手論の通説(実質的客観説)に対し,異なる処罰根拠論に基づく新たな整理を提示する。不能犯論との一元的理解を沿革から問い直し,裁判例分析から実行の着手論は行為の一体性と被害者領域への介入の問題であると示した。書き下ろし5章を含む渾身作。 序 章 本書の研究課題と研究方法 第1編 不能犯論と実行の着手論の関係 第1章 フランスの未遂犯処罰史 第2章 イタリアの未遂犯処罰史 第3章 我が国における未遂犯論の継受──沿革から明らかになる不能犯論と実行の着手論の関係 第4章 一元的理解が通説化する過程 第2編 実行の着手の判断基準 第5章 殺人罪の実行の着手 第8章 窃盗罪の実行の着手 第6章 放火罪の実行の着手 第9章 輸入罪の実行の着手 第7章 詐欺罪の実行の着手 第10章 実行の着手の判断基準 関連条文一覧(フランス法/イタリア法/日本法(旧刑法典草案)/日本法(現行刑法典草案))
- 出版社
- 有斐閣
- 発売日
- 2026-08-03
- ページ数
- 520ページ
- ISBN
- 9784641139824
