宮沢賢治を創る人びと
無名の「地方詩人」は、どのようにして国民的作家となったのか? 賢治の神話化の過程を丹念に追い、「デクノボー」イメージの下に隠された、教育への風刺、戦争の影、ケアの思想に迫る。 『宮沢賢治を創った男たち』(日本児童文学学会奨励賞)に、新章やコラムを追加、全体にわたる大幅な加筆と改稿をほどこし、2倍近い分量となった増訂版。 はじめに 第一章 盛岡発・偉人のプロデュース──宮沢賢治を創る人びと 第二章 宮沢賢治の会とその活動 コラム1 高畑勲と宮崎駿のアニメーション映画──賢治童話の映像的誘惑 第三章 宮沢賢治が創り上げられる──草野心平の貢献と移し替えられる「雨ニモマケズ」 第四章 『グスコーブドリの伝記』──講義録、夜学、そして方言撲滅運動 コラム2 読者にとっての『銀河鉄道の夜』とは──〈岩波文庫ヴァリアント〉は何を問うのか 第五章 『どんぐりと山猫』と大正期の教育──隠された“教育ドラマ”を開く 第六章 海を渡った『風の又三郎』──日活映画と文部省作サイレント版 コラム3 総督府図書館(朝鮮・台湾)の賢治関連書/四川外国語学院(中国)と黄瀛 第七章 飛行と帝国主義──もう一つの又三郎 第八章 旅マタギと資本主義の論理──『なめとこ山の熊』における〈ケア〉の精神 巻末資料1 「聞き書き 私の歩いた道」(菊池暁輝) 巻末資料2 日活映画『風の又三郎』新聞広告 あとがき 掲載論文情報一覧 索引
- 出版社
- 七月社
- 発売日
- 2025-07-29
- ページ数
- 400ページ
- ISBN
- 9784909544391
