
文字の消息
小さな亀裂が徐々に広がり、日常世界を崩壊させるという 幻想文学の要諦がここには見事に具現されている。 ――木村榮一(スペイン語圏文学翻訳家) どこからともなく降り積もる“文字”が日常を脅かしてゆく。家が、街が、やがて文字に埋もれ……表題作「文字の消息」。全身が少しずつ砂糖へと変わる病に侵された母と、その母を看取る娘の物語「砂糖で満ちてゆく」。入り江に静かにたたずみ、災いをもたらすとされる巨大な船に翻弄される町を描いた「災厄の船」。静かに寄せてくる波のように、私たちの日常を侵食していく3編の物語。
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2018-06-05
- ページ数
- 1400ページ
- ISBN
- 9784863853195
