
森有正先生と僕 神秘主義哲学への道
哲学者であるとともに文学者でもあり、また、パイプオルガンの演奏家でもあった森有正は、1976年、フランスに客死しました。それから 30年余りがすぎ、いままた、静かな森有正ブームとでもいえるものが起こっているようです。著者伊藤勝彦氏は、森有正の後輩であり、また若い友人でもありました。かれはなぜ、日本に戻ろうとしなかったのか ――森有正と同類の資質を持ち合わせていたことを自覚しつつ、伊藤は、森のこれまで知られていなかった生活と思索のなかに分け入り、デカルト研究の合理的知性の持ち主と見られがちな森哲学のなかに、脈々と流れる神秘主義を見出します。哲学者どうしの交流にみられる余りにも人間くさい数々の逸話も、本書に忘れがたい陰影を与えています。
- 出版社
- 新曜社
- 発売日
- 2009-07-10
- ページ数
- 240ページ
- ISBN
- 9784788511699
