
無私と人称 二人称生成の倫理へ
「私」は自我や自己と同じなのか。「私」は印欧語に翻訳できるのか。「私が無い(無私)」とはどのような事態か。なぜ西田幾多郎、和辻哲郎、森有正らは無私に価値をおくのか。日本語はいかなる特徴をもつ言語で、それらの特徴は無私とどう関係するのか。 本書は、無私からの人称生成/消失という観点から伝統的な自己/他者論を検討し直し、人称論の開拓を目指す。言葉、記憶、死に絡めて人称を論じ、最後は倫理の問題へ。現代の脱人称化した責任を批判し、犯罪に対峙する倫理学を提示する。2003年度日本倫理学会和辻賞受賞論文所収。
- 出版社
- 東北大学出版会
- 発売日
- 2006-04-01
- ページ数
- 291ページ
- ISBN
- 9784861630231
