ムスビの系譜 : 書とは根源的に如何なる行為なのか
結ぶ力は、産む力でもあるーーー「ムスビ」とは、ムス=産とヒ= 霊の二つが重なった言葉、何かが生まれ出る瞬間の力、さらには、人と人、他界(祖先)と現世を繋ぐこと、「結ぶ」はたらきを指す。 本書では、「ムスビ」を手がかりに結縄(縄の結び)や書契(文字や割符)の時代へと遡り、文字の淵源を巡る神話の解体と書の原初的型態の復元を試みる。 筆の習俗的・宗教的意味の考察、類感呪術としての墨と水の意味への論究を踏まえ、文献としての書論の誕生へと至る過程を復元し、書論の連続性と変革性を活写。 加えて、日本語の感性を炙り出し、日本の書の特質についても言及する。 そして総括として、書史を「文」と「工」と二元的にとりまとめ、弁証法をもって書史全体を一望。 「書の根源」に迫り、定説を塗り替える理論を提示する。 序 章◉結縄と書契の風景──神話の解体への挑戦 第一章◉書の源流を求めて 第二章◉筆と墨の存在意義 第三章◉書論の震源と習俗性 第四章◉日本の書文化の感性とその基底 第五章◉文と工 あとがき 図版出典・所蔵一覧
- 出版社
- 東峰書房
- 発売日
- 2025-10-01
- ISBN
- 9784885922442