
中尾佐助著作集 Ⅱ 料理の起源と食文化
「農耕文化基本複合」は,中尾佐助が提唱した独創的な概念である。これは,作物の収穫までしか扱わなかった当時の農学の考え方をうち破るものであった。農耕を,作物の種まきに始まり,収穫,その後の加工・料理にいたるまでのひとつのまとまった文化複合としてとらえる概念である。この意味において本書は,第Ⅰ巻『農耕の起源と栽培植物』の続巻にあたり,独創的発想と徹底的な実証研究に満ちた「中尾食文化論」を集大成したものである。両書をお読みいただくことで,中尾の概念“種から胃袋まで”を通観していただくことになる。またカラー口絵として中尾佐助自身の撮影による写真を「種から胃袋まで——中尾佐助が観た風景」として16頁にわたって収録した。楽しんでいただければ幸いである。
- 出版社
- 北海道大学出版会
- 発売日
- 2005-05-25
- ページ数
- 906ページ
- ISBN
- 9784832928817
