
なお 希望が到来するよう行為せよ
河本教授はオートポイエーシス研究の第一人者として、生命・身体・環境の自己生成的過程をめぐる哲学的探究を展開。その成果は、建築、精神医学、リハビリテーション、芸術、科学等の諸領域に波及し、学際的知の生成に重要な示唆を与えてきた。 既存の理論的枠組みに依拠しない独自の思考は、日本における現代哲学の一潮流を形成し、多くの研究者および実践者に継続的な影響を及ぼしている。 各界第一線で活躍する研究者・実践者が集い、論考・回想・エッセイを寄稿する本論文集は、河本教授の業績の射程と意義を多角的に明らかし、今後の研究および実践に資する基礎資料となるものである。エッセイでは出会いと人物の横顔を、論文では学問的展開の最前線を提示。さらに主要著作・翻訳・編著を網羅した業績表を収録。 オートポイエーシス理論の第一人者・河本教授の哲学と実践の全貌に迫る。 ■執筆予定者(五〇音順)/タイトル 池上高志 生命システムの強度──Community First Theory とアンドロイドの個体化 池田由美 河本英夫先生とは何者なのか 李 受慧 境界はそもそもなかった 一ノ瀬正樹 行為の完結をめぐる一つの覚書──約束の言語行為をめぐって 稲垣 諭 偶然性と生きる 井山弘幸 サイエンスイメージの時代 岩崎 大 エコ・フィロソフィがつくる身体 宇野邦一 ポイエーシスあるいはポエジー 内海 健 フィロソフィー・ブリュット 大越友博 河本英夫先生に触発された事──身体障害への迂回路・間接的アプローチについて 大崎晴地 若気の至りについて 加藤 敏 コギト(デカルト)雑感 小林聡幸 河本英夫は怪獣である 小松美彦 修士論文「生命力と有機的構成ーー19紀生物学における生命観の研究」 鈴木信一 産出する身体ーー舞踏生態学の試み 角田京子 精神病理学の旗手としての河本英夫先生 高橋義人 スピノザと現代 武内 大 魔術の心理学化/自然化とオカルティスト・カバラ 直江清隆 「つくる」と「つかう」の相互嵌入的構造 --ポイエーシスの発生論への序章 永井 晋 密教現象学 序説──生命そのものはいかに現れるか 中里 巧 認知症の母を12年間介護して 信原幸弘 将棋の楽しみ 乗立雄輝 現代哲学における〈孤峰〉--自然哲学の系譜と経験を拡張し続けていく河本哲学 畑 一成 紬がれる色と音 廣瀬浩司 デッサンする言語──「語る語り」と「存在の蛇行」 廣野喜幸 ミッション・インポッシブル──生き生きと生きる 本間桃世 河本先生と天命反転する世界 三重野清顕 人間の変容と不滅性についての覚書ーーヘルダーの歴史哲学を手掛かりに 宮本省三 お姫様にもらった玉手箱には何が入っていたのか 村上勝三 「自我」の復権 村部義哉 当事者性とオートポイエーシス 村山悟郎 マルチスケールの色彩についての試論ー導入 山口一郎 発生的現象学における神経現象学の方法論 吉永和加 機械仕掛けの超越──護教論『パンセ』のレトリックを支えるもの 藤坂大佑 河本英夫教授/業績一覧
- 出版社
- 学芸みらい社
- 発売日
- 2026-07-23
- ページ数
- 280ページ
- ISBN
- 9784867571132
