
日本語の種を渡す、受け取る
言語の教育とは、そのことばの種を渡して栽培法を伝えることではなかろうかーー(本書「あとがき」より)。 近代日本の建設という大義のもと始まった日本語(国語)教育の現場には、ことばの種を分け与え大切に育もうと奔走した教師らと、その果実である日本語を自身の血肉として生き抜いた東西の学習者たちがいた。 それぞれの知られざる物語に光を当て、日本語教育の今につながる流れを描き出す。 まえがき 序章 個人の人生を通して近代の日本語教育史を考える 主要登場人物一覧 ●第I部 近代日本の日本語(国語)普及に尽力した人びと 第1章 近代日本の日本語(国語)教育の展開と国定国語教科書 第2章 松田一橘〜19世紀末「最初の日本語学校」とグアン・メソッド 第3章 松宮弥平・一也父子〜日本語教師養成のフロンティア 第4章 長沼直兄の決断 第5章 長沼直兄の信念 第6章 〈満州〉でも教えた阿部正直 第7章 戦中・戦後の文部官僚、釘本久春 第8章 鈴木忍と戦時下のバンコク日本語学校 ●第II部 各地で日本語(国語)を学んで生きた人びと 第9章 1920年代後半に現れたアイヌの青年歌人・違星北斗 第10章 日本統治時代のパラオと日本の架け橋・エラケツ 第11章 中島敦「マリヤン」のモデル マリア・ギボンと土方久功 第12章 呉建堂の「万葉精神」と『台湾万葉集』 第13章 呉建堂と〈国語〉教師・川見駒太郎/犬養孝 ●第III部 ドナルド・キーンと日本語 第14章 ドナルド・キーンが学んだ長沼直兄『標準日本語讀本』 第15章 ドナルド・キーンの日本語力を培ったもの 第16章 日米戦争中のハワイ大学における上原征生の授業 第17章 「第三交響曲」(1953)の作家・堀川潭との友情 あとがき 初出一覧 図表一覧 【附録】東京外国語大学附属図書館「前・戦中・占領期 日本語教育資料(長沼直兄文庫)」について 人名索引/事項索引
- 出版社
- 春風社
- 発売日
- 2026-08-31
- ページ数
- 496ページ
- ISBN
- 9784868161288
