
人情本の世界
艶情味あふれる人情本の真髄を探る。 江戸時代末期に登場し、女性読者を虜にする 艶情味あふれる恋愛を描いた、人情本。 本書は、人情本というジャンルが確立した 天保期の作品を軸に、その特質を明らかにする。 江戸の爛熟文化の下、「戯言を言われても 顔を赤らめない」ほど色事に興味を示した女達の、 秘めやかな欲求を、人情本が満たしたのは何故か。 人情本全体の精神を、出版、時代、 人物など様々な問題から解き明かす。 【本書は、結果的に天保期人情本に関わる論考が多くなっているが、筆者の興味もまた天保期人情本が当時の人情本読者から人情本として受け入れられていたという思いに基づいているからに他ならない。(中略)ともあれ、作者、絵師、出版等、人情本には今後解明されなければならないさまざまな課題が山積している。...本書「はじめに」より】
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2014-05-02
- ページ数
- 324ページ
- ISBN
- 9784305707109
