斎藤茂吉の百首大島史洋◆歌人入門(2) 己の行く道は間違ってはいない。 ◆収録内容より 放り投げし風呂敷包ひろひ持ち抱きてゐたりさびしくてならぬ 寂しい、寂しいという気持ちがこんな上句によって見事な一首として成立した。風呂敷包みを思わず放り投げてしまい、そのあと、仕方なく拾いあげて抱きしめている茂吉の姿が目に浮かんでくる。短歌は、こんななんでもない行為を表現するだけでも、それが深い寂しさに裏打ちされることによって大きな力を発揮する。 (『赤光』より)出版社ふらんす堂発売日2016-11-04ページ数216ページISBN9784781409269読みたい読書中読んだ詳細はこちらからAmazonで見るシェアする