
荊棘
◆第四句集 人間の影こそ荊棘夜の秋 地球温暖化による自然災害、さらにコロナ感染拡大と世はまことにおどろおどろしい。 ◆自選十五句 張子の岩は燻銀なり初芝居 深海魚渚に崩れ春暑し 激震の断層に垂れ蚯蚓かな 大凧の骨の刺りし砂丘かな *インドネシアにて 鮫撃つ銛砂に睡らせ梯梧咲く 稲雀大き一羽となりて飛ぶ 夏場所の鬢付油匂いたつ 舟板に蛸の吸盤乾きおり 大寒の畑と磧の境消ゆ 台風のまん中に垂れ自在鉤 鱶吊られどどと夏潮垂らしけり ギリシャの島にて 檸檬のみ巨大なりしよ神の島 掌の現れて菊人形の髪を梳く ランボーも月の輪熊も撃たれたり 海底に白き蟹群れ良夜かな * 栞:堀田季何 装釘:間村俊一 写真:鬼海弘雄
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2024-12-05
- ページ数
- 166ページ
- ISBN
- 9784781417080
