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〈オキナワ〉人の移動、文学、ディアスポラ

〈オキナワ〉人の移動、文学、ディアスポラ

山里勝己, 編石原昌英

〈移動〉による新たな〈オキナワ〉アイデンティティの生成とは…! 移民など、そのエネルギーはどのような社会変動や文化混交を生みだし、どのような文学表現を生み出したのか。 「二〇世紀初頭の沖縄人(あるいは琉球人の痕跡を強く保ったままの人物たち)の海を越えて環太平洋に拡散していく移動は、征服、亡国、併合そしてそれにともなう旧体制の融解がその背景にあった。沖縄をめぐる一九四五年の日米の激烈な地上戦は、土地を強奪され、住み慣れた場所を喪失してふたたび海を越えて環太平洋に拡散する人々の移動(または流浪)をもたらした。このような移動は故郷(定住する土地)や伝統や固有文化の喪失をともない、文学には〈移動の不安〉に苛まれながら土地を追われ、漂流し、定住地を求めて新たな世界へと浸透していく大衆が描かれるようになった。  そして「移民」という経験やその「成功」という物語も、文学ではクリティカルなまなざしをともなって書かれるようになった。異郷への越境の不安や混乱に満ちた移動は、やがて移動先での定住と「誠実な労働」による成功という神話を生みだし、同時に、〈移動される不安〉と〈移動してきた者たち〉の力に翻弄され、自らの土地で他者化される人々をも生み出した。これはハワイの歴史をふり返ると自明のことであろう。そしてじつは「移民県」と呼ばれてきた沖縄が、歴史的には近世――例えば一八五三年のペリーの来航――から継続して〈移動される不安〉と悪夢に苛まれてきた場所であることも確認しておく必要があるだろう。  このような〈移動される人々〉や〈移動される土地〉に向けられた人の移動のエネルギーはどのような社会変動や文化混淆を生みだし、新たな〈オキナワ〉アイデンティティの生成に繋がり、どのような文学表現を生み出したのか。……」(「まえがき」山里勝己)

出版社
彩流社
発売日
2013-01-15
ページ数
220ページ
ISBN
9784779116766

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