
女が獣になるとき
反撃、蕩尽、マダム・エドワルダ。 マルクス主義、精神分析、ファシズムが交錯する20世紀最大の思想的混乱期を、稀代の表現者はいかに乗り越えたのか? その足跡をシモーヌ・ヴェイユ、ロジェ・カイヨワ、アンドレ・ブルトンらとの関係を通して微細に検証し、謎に満ちたバタイユ像の一端を表出する。 序 I 倒錯は正しい──『社会批評』誌のジョルジュ・バタイユ 1 クラフト゠エビング『性の精神病理学』騒動 2 もう一つの「フロイト゠マルクス主義」 3 ファシズム(および民主主義)の心理構造 II 二つの「D・A・F・ド・サドの使用価値」 ──「民主的共産主義サークル」から「コントル゠アタック」へ 1 ヴェイユからバタイユへ 2 二つの「D・A・F・ド・サドの使用価値」 3 ピヴェールと「革命的左派」 4 「革命的左派」と「コントル゠アタック」 5 バタイユからブルトンへ III 「社会学コレージュ」の世俗的アプローチ 1 カイヨワの「コントル゠アタック」 2 ブルトンを「審問」する「人間現象学研究グループ」 3 なぜ「コレージュ」なのか 4 「マルクス主義」でなく「フランス社会学」 5 「中間集団」としての「社会学コレージュ」 IV 全体主義なき全体性、あるいは秘密結社およびその陰謀結社との差異 1 バタイユと実存哲学事始め 2 「アセファル」と全体性の問い 3 カイヨワは(超)ファシストか 4 権力の科学としての「聖社会学」 ──カイヨワの「社会学コレージュ」 5 「魔法使いの弟子」とは誰か V 女が獣になるとき ──シモーヌ・ヴェイユ、コレット・ペニョ、そしてマダム・エドワルダ 1 モデル小説としての『空の青』 2 喪の作業としてのエクリチュール 3 明かしえぬコレット 4 (偽りの)犠牲と聖なるコミュニケーション 5 マダム・エドワルダ、あるいは獣になること 註 読書案内 初出一覧
- 出版社
- 共和国
- 発売日
- 2026-07-31
- ページ数
- 332ページ
- ISBN
- 9784911729045
