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「音」の戦争と日本近代

「音」の戦争と日本近代

戸ノ下達也

戦時下日本の日常で音楽はどのように鳴り響き、人々を楽しませていたのか。国内の音楽文化の諸相、海外事情と音楽の緊張関係などを事例に、戦前・戦後の連続性/非連続性という時間軸も織り込んで、敗戦後80年の2025年に「戦争と音楽」を鋭く問う貴重な成果。 序 章 日常に息づく戦時期の音楽文化 戸ノ下達也  1 音楽文化の水脈  2 戦時期の音楽受容 第1部 国内の音楽文化 第1章 日本の近代史をどう捉えるかーー軍隊と社会の関係を中心に 吉田 裕  1 アメリカナイゼーションの地下水脈  2 近代的身体への改造  3 近代的時間秩序の形成  4 「西洋文明」と軍隊  5 一般社会の食生活と兵食とのずれ 第2章 戦前と敗戦後の音楽に関する連続性/非連続性ーー大阪朝日会館から考える 河西秀哉  1 「高級文化」「知識人文化」と「大衆的文化」の共存  2 「健全な文化・娯楽」の称揚  3 聴衆も作り上げる音楽 第3章 昭和初期・エロ・グロ・ナンセンスな世相と流行歌/唱歌ーー生きづらさに抗う大人/子どもの〈感情〉史 上田誠二  1 都市のモダニズムにみる天国と地獄ーー不安と懐疑と絶望があふれる社会  2 天国に結ぶ恋ーー純愛志向と売春慣行が並存する社会  3 子どもたちの連帯をつくる遊びの歌ーー覚醒する文部省唱歌の行方 第4章 昭和戦前期における堀内敬三の論調の変遷ーー流行歌・ジャズを中心に 青木 学  1 従来の堀内像とその位置づけ  2 幼少期から留学まで(一八九七ー一九一七年)  3 ラグタイム・ジャズとの出合い(一九一七ー二三年)  4 ジャズの普及、流行歌作曲者として(一九二三ー三二年)  5 「満洲行進曲」の制作と意識の変化(一九三二ー三七年)  6 ジャズ音楽の追放(一九三七ー四五年) 第2部 海外と音楽文化の交差 第5章 近衛秀麿の過ごした戦時下のドイツーー音楽による日独外交という使命を帯びて 三枝まり  1 ナチス・ドイツと日本の音楽交流  2 ドイツ連邦公文書館資料が語る日独関係の音楽史  3 ドイツ時代の近衛秀麿のレパートリーとその評価 第6章  西洋音楽受容とともに歩んだ「国民音楽建設」とその戦後 本谷未奈理  1 戦前の「国民音楽」  2 戦後の「国民音楽」 第7章 植民地朝鮮における西洋音楽活動に関する試論ーー京城帝国大学教授夫人らと朝鮮人音楽家たちの相互関係を中心に 金志善  1 朝鮮における西洋音楽の受容  2 朝鮮での日本人女性音楽家の音楽活動 終 章 歌は美しかったーー日本の「うた」への思い 五郎部俊朗  1 「歌は美しかった」--その取り組み  2 演奏家の目からみた「うた」の諸相 あとがきーー音楽文化から敗戦八十年を問う 戸ノ下達也

出版社
青弓社
発売日
2025-09-16
ページ数
288ページ
ISBN
9784787221063

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