
パトスの受難
フランス16世紀は知を渇望した時代であった。しかしその時代も後半となると、獲得した知をどのように知的上層ならぬひとびとに向けて発信してゆくかが次なる課題となる。本書第Ⅰ部では「古典古代」 に倣って、己の時代の知を完成させようとする努力や、「古典古代」と己の時代をどう連結させるかが この時代の要請となる。この連結の過程において、知的上層の知は「古典古代」にひれ伏すよりも、 己の知に過度な自信を抱き、やがてその過剰な自信は「古典古代」のみならず自己を生んだ、知への渇望の時代の否認もしくは超克(と信ずる現象)へと向かうことになる。
- 出版社
- 中央大学出版部
- 発売日
- 2017-10-19
- ISBN
- 9784805751787
