
プーシキン饗宴の宇宙
多様性と凝縮を特徴とするプーシキンの世界に〈饗宴〉というモチーフに注目して挑む本格的な作品批評。キイワードの〈饗宴〉は、飲食の宴だけでなく、愛の饗宴、血の饗宴(戦闘)、詩想の饗宴、さらには賭け事、決闘まで含み、プーシキンにおける〈饗宴〉は、生の謳歌から、死との遭遇まで、さまざまなバリエーションを展開する。そのバリエーションを作品に即して具体的に追求することによって、ヨーロッパ文学の伝統的なテーマやモチーフ——ドン・ファン伝説、モーツアルトの死、、ペスト、守銭奴、宿命の女(とくにクレオパトラ)、冥界くだり、賭博、決闘、キリスト受難——に見られる作品世界に新しい光を当てる。ロシアの枠をこえて甦るプーシキンの普遍的魅力とは何かを問う。
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 1999-11-20
- ページ数
- 310ページ
- ISBN
- 9784882024835
