
連歌文芸論
中世は連歌の様式の生命がまさに息づいていた時代であった。 中世に隆盛した連歌文芸を対象に、〈座〉の文芸である連歌様式の生成と展開、連歌師の連歌句集や連歌論書等の諸作品、ならびに戦国期の連歌師の生活と深く結びついた紀行について考察。刻々と変容する中世という歴史的・社会的・文化的な環境の〈場〉において、連歌様式が外的環境とどのように切り結びつつ、どのような文芸として存在したのか、多面的な視点で立体的に捉える。 【中世の始発期に、なぜ連歌百韻の様式が形成されたのか。連歌文芸は、都鄙貴庶を問わず、なぜ中世において隆盛を見たのか。本書では、黎明期における連歌の座と様式の生成過程や、様式の意味や機能をあらためて問い直すところから始めている。連歌の作品研究を行ううえでも、踏まえておくべき本質的な課題と考えるゆえである。ついで、連歌確立期の能阿・専順・心敬ら七賢の連歌師の諸作品の考察、ならびに連歌最盛期を迎え、地方での連歌指導のため都鄙を往還する戦国期を代表する連歌師、宗祇・宗長・紹巴の紀行について考察し、多様な視点から連歌文芸の諸問題の探究を試みている。】……「はじめに」より
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2015-03-06
- ページ数
- 388ページ
- ISBN
- 9784305707574
