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最後の剣聖 羽賀凖一

最後の剣聖 羽賀凖一

近藤典彦

「剣道界の麒麟児」とうたわれ、昭和初期その剛剣と無類の強さで天才の名をほしいままにした羽賀凖一。戦後は剣道の復活に奮闘し、己の稽古と後進の指導に専念した。その剣は「正しい姿勢・正しい呼吸」に発し、ここに帰る。伝説の剣客・羽賀凖一本格評伝。 「羽賀凖一は高い境地に到達することのできた稀にのみあらわれる剣道家であった。同時代に輩出したほとんどの剣道家たちとも類を異にする剣道家であった。石は磨かれてその性をあらわす。くずれてしまうものもある。何の美しさも現わさぬものもある。赤く輝くものもある。猫の眼のように妖しい光を湛えているものもある。深い淵のように碧色を沈めているものもある。そして羽賀凖一は金剛石であった。時の経過がその表面を風化させてその本性をいっそう見分けにくくする前に、私は羽賀凖一という金剛石の、そのほんの一部分を磨きだしておきたいと思う。私があまりに非力であるゆえに磨き出しうるのはわずかなわずかな部分にすぎない。あのありがたい稽古の日々を思い、あのご恩に報いるために、私は微力を尽くしたい」(「第一章 羽賀先生の初印象」より)

出版社
同時代社
発売日
2015-03-01
ページ数
448ページ
ISBN
9784886837745

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