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サンクトペテルブルクの鍋

サンクトペテルブルクの鍋

坂崎かおる

日本文学の冒険はじまる 男たちの眼前で、トウシューズが煮えていく。靴の主は、マリー・タリオーニ。 十九世紀を代表する、ヨーロッパの名ダンサーである。 その伝説の靴を、愛好家たちは競り落としーー食べようとしていた。 えっ、本当に食べるの? 鍋をのぞき込みながら、牽制し合う男たち。 ぐつぐつ、ぐつぐつ。 気づくと中には、ピョートル一世、井上保三郎、高崎の観音像、そして令和の大学生まで。洋の東西、過去現在を超えた食材が投げ込まれていたーー。 異能の作家が、世界文学の門をくぐり、供した一皿。 【編集担当からのおすすめ情報】 前々作『海岸通り』で芥川賞ノミネート、前作『箱庭クロニクル』で吉川英治賞を受賞するなど、純文、エンタメ両サイドから注目を集める作家がまたやってくれました! 「GOAT summer 2025 」一挙掲載で大反響となった一作。ぜひご賞味ください。

出版社
小学館
発売日
2025-12-01
ISBN
9784093867757

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