
佐々木惣一の憲法思想
戦前から戦後にかけて、行政法学・憲法学者として活躍した佐々木惣一(1878〜1965)の生涯と学問を、歴史学の視点から丹念に辿る。 序 章 「デモクラシーの選手」である「大忠の士」 第一節 課題設定 第二節 先行研究の整理 第三節 分析方法 第一部 学問形成と西洋との格闘 一八七八ー一九一二年 第一章 明治期の佐々木惣一──「法律学的研究」における西洋と日本 第一節 京都帝国大学法科大学 第二節 行政法学者としての出発 第三節 「法律学的研究」の構想と「立憲主義」論の萌芽 第二章 ドイツ留学から「明治」の終焉へ 第一節 行政法研究のための留学 第二節 ドイツにおける学問と社会観察 第三節 帰国と「明治」の終焉 第二部 「国際化」と「国民化」の中の立憲主義 一九一三ー一九三二年 第三章 解釈法学における「論理」と「社会」 第一節 法の社会化 第二節 「解釈法学」の再定位 第三節 概念法学と社会法学の結合 第四章 立憲政治と国民道徳──『立憲非立憲』における「責任」を巡って 第一節 第一次世界大戦と「立憲国」の矜持 第二節 制度と運用 第三節 一般国民の「責任」 第四節 立憲政治の道徳的意味 第五章 「非立憲」と共存する政党政治──「事実的なもの」としての政党、元老、統帥権 第一節 「憲法外機関」と憲法学 第二節 政党内閣期における憲法論の展開 第三部 総力戦体制と日本憲法の「独自性」 一九三三ー一九四五年 第六章 瀧川事件から国体明徴へ──「民主的」と「権威的」の狭間で 第一節 議会政治の黄昏 第二節 「形而上学的段階」と「実証的段階」 第三節 京大教授の辞職 第七章 総力戦と立憲主義者──国家に奉公する「自由」な国民 第一節 国体明徴を超えて 第二節 流行理論との対峙と帝国憲法の「独自性」 第三節 戦時下における「立憲政治」の擁護 第四部 日本国憲法とデモクラシーの凱歌? 一九四五ー一九六五年 第八章 帝国憲法への郷愁と「象徴」への懐疑 第一節 敗戦の悲哀とデモクラシーの「復活強化」 第二節 国体護持の奮闘 第三節 「象徴」への懐疑 第九章 そして「護憲」対「改憲」へ 第一節 去り行く「戦前」と新たな出発 第二節 「法実証主義」の歴史的限界? 第三節 「佐々木憲法学」のその後 終 章 歴史としての「佐々木憲法学」 あとがき 略年譜/史料・参考文献一覧/事項索引/人名索引
- 出版社
- 吉田書店
- 発売日
- 2026-05-28
- ISBN
- 9784910590356
