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征服されざる者たち

征服されざる者たち

ウィリアム・フォークナー, 小野正嗣

フォークナーは「南北戦争を舞台にした白人と黒人の少年の物語」を書こうと思い立ち、執筆を開始したという。連作前半はその意図どおり少年の眼で南北戦争期のアメリカ南部の様子が語られる。少年ベイヤードと、一緒に育った黒人のリンゴー、母親がわりの祖母ちゃんの3人が繰り広げる冒険譚がスピーディに展開し、軽妙なユーモアがちりばめられた豊かなエピソードが連なる。しかし連作後半になると、物語は次第に南部の暗い景色に分け入っていく。北軍相手の危険な駆け引きに手を染めていく祖母ちゃん、戦争の栄光から抜け出せず暴走する父親、無理やりに父親の2番目の妻とされたいとこドルーシラ。そして最終話、24歳になったベイヤードに南部の掟が定めた悲劇が迫るー。「この作品を最初に読んでほしい。読みやすいから」とフォークナー。「もう一つの『風と共に去りぬ』」とも称される傑作連作短篇集。芥川賞作家による半世紀ぶりの新訳!

出版社
河出書房新社
発売日
2026-04-01
ISBN
9784309209456

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