詩篇音戯草誌
鬼才・榎本了壱が、世界各地に散らばるお伽話を独自に解釈し、人智を超えた奇想宇宙として言語化、緻密に描き込んだイラストを添え、贅沢に仕上げた、60年ぶりの詩集。 「伽」とは主に「退屈を慰め」たり「看病」したりすることを意味するらしい。「もしもあなたが退屈していない人なら、この詩篇はなんとも意味のない、無用の草誌でしかないことを、謝っておきたい」(著者あとがきより)。 涅槃豚饅下駄(ブッダ曲げた宇宙の騒動) 圖ゴクゴク裸グ圖(地獄極楽・失楽園の圖画工作) 桃の毛太郎陀羅尼(もものけ桃太郎の螺鈿呪文) 聖センチメートル旅行記(一寸法師の再冒険談) カチカチ山の赤ずきん(カチカチ山現場検証録) 妄想砂漠の地獄変(聖アントニウスの誘惑) 竹取の昇天戯獄(かぐやの月姫の入水事件繪巻) 匣物語懲罰委員会(パンドーラーと浦島太郎) 磁力工学王国記(螺彪歌 ガリバーの飛び島歌) マニエリスムの戯法(モンスターの圖象学) 人魚ギョ姫異譚(アンデルセンのうたかた異類求婚劇) ムリネとねむりの泥姫(昏睡姫と不眠王子) 自動人形病理学(コッペリアとピノッキオの偏愛症候群)
- 出版社
- 而立書房
- 発売日
- 2026-04-01
- ISBN
- 9784880594538
