
至高性
バタイユの生前には出版予定の本として、その題名が知らされただけに終わった幻の思想書にして未完の遺作『至高性』。内的葛藤を発火点に近代文明をラディカルに問い直すという壮大な構想による理論的主著『呪われた部分』の第三巻に当たる本書は、バタイユが政治へと切り込んだ新しいスタイルの主体性論であり、その狙いは政治史の根底に流れる「至高性」の命運を明るみに出すことだった。最終章に予定されていた論考を『文学と悪』のカフカ論で補い、訳者による渾身の解説を加えた、待望の決定版新訳。 第1部 私が理解する至高性(理論的導入) 第I章 至高性の認識 第II章 至高性の図式 第III章 至高性の認識の歴史的発展 第IV章 「至高者」と「主体」の一致ーー至高性の認識と自己認識の結果として 第2部 至高性、封建社会、共産主義 第I章 共産主義とは何か 第II章 封建社会の崩壊と大革命 第III章 至高性が否定された世界 第IV章 ソヴィエト社会の枠内の至高性 第3部 共産主義の否定的な至高性と不平等な人間性 第I章 同等と区別 第II章 第4部 文学の世界と共産主義 第I章 ニーチェと共産主義 第II章 ニーチェとイエス 第III章 ニーチェと禁止の侵犯 第IV章 現代と至高な芸術 第V章 付録「カフカ」 「カフカ」訳者解説ーー幻の最終章のために 「カフカ」 訳者あとがき 索引
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 2026-08-07
- ページ数
- 496ページ
- ISBN
- 9784480514004
