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新古今集古注集成 近世新注編2

新古今集古注集成 近世新注編2

新古今集古注集成の会, 編荒木尚, 著寺島恒世

新古今和歌集の古注に関心を持つ研究者が集まりまとめていくシリーズ、新古今集古注集成 全十巻のうちの9冊目。本巻には、近世新注編として、『新古今集渚の玉』と『尾張廼家苞』の2作品を収録。 衣川長秋が著わした『新古今集渚の玉』は、九州大学附属図書館所蔵の写本。衣川長秋が『新古今和歌集』から、「もくずが中にうるハしき玉のめでたき歌」(序文に依る)二〇八首(うち一首は補足注釈)を抄出して口語訳をしたものであり、『新古今和歌集』に関する口語訳注釈書の嚆矢として注意される書。その口語訳は本居宣長の『古今集遠鏡』に倣った近世の上方ことばに因っていて、現代の訳文とは異なる。衣川長秋は伊勢の人。本居宣長の門人。宣長没後は春庭に師事した。鳥取藩国学教授。周令・宰記・直記と称し、瓊斎と号した。 『尾張廼家苞』は、江戸時代後期の国学者、石原正明(一七六〇〜一八二一)が著した『新古今和歌集』の注釈書。書名にも明らかな通り、かつて師と仰いだ本居宣長の注釈『美濃の家づと』に対し、種々導かれながらも、一方で同調しがたいものを感じていた著者が、その『美濃の家づと』の本文を引きつつ、小字二行の割注を付す形(割書)によって、自説を対比させたもの。『美濃の家づと』が採用しない歌も取り上げ、同じ割書の形式で注釈を施している。成立は定かではないが、巻頭の正俊の序文が記された文政二年(一八一九)四月をあまり遡らない時期と見られる。専ら板本で流布し、文政二年刊記本以下多くの後刷本が伝存する。版は明治以降まで重ねられた。

出版社
笠間書院
発売日
2014-10-17
ページ数
508ページ
ISBN
9784305601575

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