
史を想え
本書は、「過去と今を繋ぐ」構想から、さまざまな局面で見つけた史資料を材料に、著者がこれまでに得た知見を活かして料理した歴史随筆集である。イエズス会士フランシスコ・デ・ザビエルの来航頃(中世末期)から、対外交流の制限が厳格となった17世紀中葉頃(近世初期)までの時期に編まれた史資料、江戸文化が色濃く反映した17世紀後半頃(近世前期)から19世紀初頭頃(近世後期)まで、そして幕末頃から現代までの史資料を取り上げた「過去と今を繋ぐ」全30話。「世界」の見え方が変わる一冊。 1 第1話 死を想えーー殉死と殉教 第2話 人はパンのみにて生くるにあらずーー食べるザビエル 第3話 阿蘭陀迄境なしの水路なりーーイギリス商館長の見た日本 第4話 散りぬべき時知りてこそーー細川ガラシャの美徳 第5話 江戸は燃えているか? --哀しき人間賛歌 第6話 新しい天体ーー美味礼賛 第7話 汝の敵を愛せよーー猫と鼠 第8話 全地は一の言語、一の音のみなりきーーケンペルが見た日本人の起源 第9話 既知との遭遇ーー『日葡辞書』と『嶋原記』 第10話 蝶々夫人ーー外科医マルティン・レメイのみちゆき 2 第11話 武士道と云は死ぬこと? --建前と本音 第12話 臭い物には巻かれよーー「におい」の日欧比較文化史 第13話 あら日本恋しやーー海外への夢と現実 第14話 ミイラ取りがミイラにーー薬としての人体 第15話 人生は短く、術は長しーー名人の境地 第16話 菊花の約ーー約束と信義 第17話 恩讐の彼方にーー唐人屋敷へ侵入せよ 第18話 初歩的な事だよーー文書主義と検死 第19話 翻訳者は裏切り者ーー「和解」と「翻訳」 第20話 二一八年六ヶ月の孤独ーー志筑忠雄の学問革命 3 第21話 地球は丸い…はずーーある幕末民間製の地球儀の真相 第22話 悠々として急げーー熊本の洋学政策 第23話 光はヤポーニアからーーオリエンタリズムの行方 第24話 それでも天は回るーー学僧佐田介石の憂鬱 第25話 朋有り遠方より来たるーー「黒船」とは何か 第26話 亡書読書ーー書物の運命 第27話 クォ・ヴァディスーー半導体狂騒曲 第28話 トンネルを抜けると…--「レンズ」と学問の意義 第29話 漂えど沈まずーー人類の闘い 第30話 史を想えーー近世ヨーロッパの地図に記された「海の名」が示すもの
- 出版社
- 弦書房
- 発売日
- 2025-10-31
- ページ数
- 230ページ
- ISBN
- 9784863293175