詩神の呼び声バラッドを読む漱石
夏目漱石は、どのようにイギリス、そして日本の伝承された歌や物語を活用し小説を書いたのか。伝承文学の語りと歌とが漱石に大きな示唆を与えたこと、それらが文学内容にも深く関与していることを明らかにする。 総論 バラッドを書く 第1部 歌と争闘 第一章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(一)--古代スコットランドから 第二章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(二)--バラッドの復興 第三章 古謡と語りーー漱石の翻訳詩から小説へ 第四章 バラッドの『夢十夜』 第五章 ウォルター・スコットの明治 第六章 『三四郎』に重なる王権簒奪劇 第2部 詩神の声 第七章 スティーヴンソン小説からの伝授 第八章 古代日本バラッドの作用 第九章 『リリカル・バラッズ』から漱石へ 第一〇章 小品の連続性と英詩の役割ーー『永日小品』 第3部 伝承の生成 第一一章『草枕』に息づく伝承 第一二章 古譚と『草枕』 第一三章 古い宗教の生々しい声と『行人』 第一四章 漱石文学に生きる古譚の蛇 第一五章 『彼岸過迄』の彼岸と此岸
- 出版社
- 東京大学出版会
- 発売日
- 2025-03-01
- ISBN
- 9784130860697
