
植民地朝鮮の米と日本
日本の朝鮮支配において、最も執着を示したのが、「米」であった。大阪堂島の米商会所と結ばれた朝鮮の米は、市場の要請に従い、均質化・商品化の道を歩む。その主要なアクターは、米穀商人であった。彼らは自主規格としての検査制度を導入し、これは公営・官営の検査に進化してゆく。生産において権力の直接的統制を受け、流通において検査というフィルターを経た朝鮮米は、やがて日本市場において支配的な存在となっていく。本書は、朝鮮開国(1876)から光復(1945)に至るこのダイナミズムを、官民にわたる膨大な資料によりつつ跡付ける、先駆的な論考である。
- 出版社
- 中央大学出版部
- 発売日
- 2015-02-02
- ページ数
- 346ページ
- ISBN
- 9784805721834
