症候からわかるirAE逆引きマニュアル
本書は、近年注目を集めている免疫チェックポイント阻害薬(ICI)に伴って発現する副作用、「免疫関連有害事象(irAE)」への実践的な対応法をまとめた、医療従事者向けの実用書です。ICIの登場によりがん治療は大きく進展しましたが、それに伴い、従来とは異なる副作用であるirAEへの理解と適切な対応が求められるようになっています。 著者は、経験の浅い医師や看護師をはじめとするすべての医療従事者がirAEに自信を持って対応できるよう、「連携体制の構築」「患者教育の徹底」、そして著者が独自に作成した「irAE逆引きマニュアル」の3本柱を提唱しています。 なかでも「irAE逆引きマニュアル」は、症状から疑われる疾患を迅速に確認できる構成となっており、診断・検査・治療の流れをワンストップで把握できる実用的なツールです。現場での即応力を高める一助となるでしょう。 また、irAEの治療には多様かつ専門的な対応が必要とされるため、各診療科やメディカルスタッフとの密な連携が不可欠です。さらに、患者さんやご家族への丁寧な説明の重要性にも焦点を当て、チーム医療における各職種の役割についても紹介しています。 一般略語 抗がん薬略語 第1章 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と免疫関連有害事象(irAE)概論 1 肺がん治療における免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の位置づけ 2 ICIの作用機序 3 免疫関連有害事象(irAE) 4 irAEの治療(ステロイド) 5 irAEの治療(免疫抑制薬) 6 irAE対策の3つの柱 第2章 irAE逆引きマニュアル 1 irAE逆引きマニュアルの全体像 2 irAEの8つの症状とその原因疾患 3 irAEを疑う際の検査(ICI使用前・投与中・終了後) 4 超緊急対応を要するirAE 5 緊急対応を要するirAE 6 準緊急対応を要するirAE 第3章 irAEケースレポート case 1 副腎障害+甲状腺機能低下症 case 2 大腸炎・下痢 case 3 間質性肺疾患(ILD) case 4 重症筋無力症 case 5 だるさと頻脈で救急受診 case 6 サイトカイン放出症候群(CRS) 第4章 臨床的疑問(CQ) CQ1 irAEが起こるとICIの効果が期待される? CQ2 ICIの効果に影響する因子は? CQ3 ICIの効果の特徴(long tail)は? CQ4 TPSが陰性でも、抗PD-1抗体/抗PD-L1抗体の効果があるのはなぜ? CQ5 ICIはいつまで続ける必要がある? CQ6 PS不良患者へのICIの投与は? CQ7 抗PD-1抗体と抗PD-L1抗体の違いは? CQ8 ICIと血管新生阻害薬の併用は? 付録 肺がんで使うICI コラム 1 「ニブ」と「マブ」 2 pseudo-progression(偽病勢進行) 3 TMBとMSI 4 外来化学療法室のベッド予約は困難 5 介入試験と観察研究 6 ICIの効果と腸内細菌 7 22C3抗体とSP142抗体
- 出版社
- 金芳堂
- 発売日
- 2025-11-01
- ISBN
- 9784765320702
