
生類の思想 体液をめぐって
大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、免疫の不調、 日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間……。 この世界の現実をどう捉えるか。 「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、 ありえたかもしれないもうひとつの世界を描きだす。 世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう 驚くべき思考の集成。 はしがき 1 わずらう 体液をめぐる思考ーー生類の思想が編み直されるところ 慢性と急性ーー人文学的省察 「自己する」の不調ーーアレルギー時代の人文学的考察 2 あそぶ 家庭科の哲学ーー「人間する」を遊ぶ 墨色と泥色の記憶ーーかこさとしの絵の淡い濁りについて 子どもの商品化に抗する思想 いま環境について考えるとはどういうことか 3 はぐくむ 農業技術への問いーーハイデガーの概念「はぐくむhegen」について 土の思想をめぐる考察ーー脱農本主義的なエコロジーのために さつまいもと帝国日本 賢治と道子をつなぐものーー「植物医師」と硫安 4 たべる 培養肉についての考察 食の闇について 人間チューブ論ーー食のダイナミズムを考える エディブル・プラネット 5 まじる 「規則正しいレイプ」と地球の危機 表皮の脱領域的考察 もれるーー膜が食い破られること 「たかり」の思想ーー食と性の分解論 あとがき
- 出版社
- かたばみ書房
- 発売日
- 2025-10-02
- ページ数
- 288ページ
- ISBN
- 9784910904030