
小説 大院君 雲峴宮の春
19世紀後半、 朝鮮王朝末期の内憂外患の緊迫した時期に、 国王の実父大院君は 高宗の摂政として権力を振るった。 本書は、若き日の興宣君があえて官職を辞し、 市中の無頼となり、蔑まれ、貧困に甘んじた時代を 経てようやく「春」をつかみ──大院君に のしあがるまでの人間的葛藤と、 当代の腐敗した朝鮮社会の鋭い矛盾を 映し出した歴史小説である。 本書の舞台は副題の通り、 まさしく雲峴洞にあった大院君の邸、 雲峴宮である。 雲峴洞は、現在、日本人観光客で賑わう 鍾路区仁寺洞からも至近距離にあり、 昌徳宮やその正門である敦化門からも近い。 かつてそこで展開された人間模様と、 大規模な民乱や一揆が多発するなかでの 外圧を含めた、時代の曲がり角における 興宣君の姿を描く。イラスト多数! もともと「大院君」とは直系でない国王の実父に 与えられる称号だが、 現在では単に「大院君」と言えば 朝鮮王朝末期に権勢をふるった 興宣大院君を 指すようになった…
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 2016-12-28
- ページ数
- 432ページ
- ISBN
- 9784779122798
