
朱華
◆第一句集 みほとけの一指は頬に春の風 第二次世界他戦時、激戦が展開されたミャンマー(旧ビルマ)の地を訪れた際、沈む太陽を全身で受け止めて、万感迫る涙を滲ませていた優しい作者の姿は、今も目に焼きついている。後年の仏像・仏跡を巡っての作品が生れる原点となった気がする……。 岩永紫好女(眞佐子) ◆岩永紫好女抄出十句 母からの春着の背に一つ紋 寒紅や秘め事すでにセピア色 花ごろも悪女願望なくもなし 金縷梅や奈良の仏はおほどかに 菜の花の道は奈良へと竹送り 後退の選択は無し蟻の列 じろ飴の中に泡ある薄暑かな 短夜の靴音ひびく旧市街 フラメンコ果て短夜の石畳 竜飛崎の海峡わたる虎落笛
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2026-02-02
- ページ数
- 180ページ
- ISBN
- 9784781417974
