
それでも神はいる 遠藤周作と悪
いかなる哀しみのなかでも人生を肯定し続けた遠藤文学に、これほど心寄せた文芸批評はかつて出遭ったことがない(加藤宗哉) ▼悪のむこうにあるもの―。 私は「悪」の問題は遠藤文学の根幹をなす問題であると考えている。それは遠藤が初期評論から一貫して取り組んできたものであり、一本の糸のようにどの作品にも綴られている。「悪」の問題はまだ課題も多く、この問題への取り組みは、はじまったばかりだと認識している。一歩一歩進んでいきたいと思う。(あとがきより) 『沈黙』で世界的に知られる遠藤周作(1923-1996)が没してまもなく20年となる。20代から「人間に潜む悪」に多大な関心を寄せ、それは晩年まで変わることがなかった。「遠藤周作の悪」を取り上げたはじめての遠藤周作論。
- 出版社
- 慶應義塾大学出版会
- 発売日
- 2015-08-12
- ページ数
- 176ページ
- ISBN
- 9784766422542
