
それは私がしたことなのか
◆倫理的思考の故郷へ サンデル教授の公開講義ブームに始まり正しい行為とは何かを問う哲学書が人 気です。こうした本では以下のような極限的事例が議論されます。「列車が暴 走し線路上に立つ5人を轢かんとしている。ただし、眼前のレバーを引けば列 車は1人しか轢かない別の線路へと入る。引くべきか否か、その選択はどんな 理論で正当化されるのか……」。しかし、ジレンマに陥った中での苦渋の選択 というものから、倫理について多くを学べるのでしょうか。我々の目指すもの は、こうした状況で躊躇せず正しい行為を選び取れる、ということではないの ではないでしょうか。筆者は、我々の理解から乖離しない倫理の解明に向けて、 自由意志の有無、意図と行為の関係、さらには義務や責任と運との関係といっ た「行為」の深い謎へと切りこみます。ままならぬ世界で不完全な道徳行為者 として生きる人間の核心に迫る哲学入門書。著者は新潟大学准教授。
- 出版社
- 新曜社
- 発売日
- 2013-08-02
- ページ数
- 282ページ
- ISBN
- 9784788513440
