
そして「豊かさ神話」は崩壊した
貧困化の進行と格差拡大、福祉の圧縮、止まらない原発、財政状況の大幅悪化……。 なぜ日本はこんなことになってしまったのか。 経済成長イコール「豊かさを手に入れること」だと信じ、 日本はこれまでひたすら成長を追い求めてきました。 しかし、それは決して、私たちに幸福や安心をもたらしてくれる、 真の意味での豊かさにつながる道ではありませんでした。 東日本大震災とそれに伴う原発事故は、そうした経済成長至上主義にピリオドを打ち、 新たな価値観による経済を築かなければならないことを、私たちに示したはずです。 しかし、現在もなお、この国の政治や経済は、根強い成長信仰を脱することが できずにいます。 大震災からの復興にも、デフレからの脱却や成長率引き上げの思惑が先走り、 一度は迎えた「原発ゼロ」も、経済活動優先の政治判断により、 短期間で大飯原発の再稼働となりました。 本書では、今こそ経済成長至上主義を脱し、 新しい価値観での経済社会をつくらなくてならないとの問題意識のもと、 1973年の第一次オイルショック前後から現在までの約40年間を対象に、 象徴的なトピックを取り上げながら、その歩んできた道を検証していきます。 それはまさに、経済成長のみを優先し、GDPに踊らされ続けてきた40年でした。 著者は、毎日新聞社で『週刊エコノミスト』編集部や経済部、 論説委員を歴任した今松英悦氏と、 同じく毎日新聞社で、社会部、経済部、『週刊エコノミスト』編集部を歴任し、 現在は川崎支局長を務める渡辺精一氏。 長年にわたり、ジャーナリストとして日本経済を見続けてきた二人が、 その迷走の40年を問い直します。
- 出版社
- 近代セールス社
- 発売日
- 2012-09-15
- ISBN
- 9784765011518
