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漱石のヒロインたち 古典から読む

漱石のヒロインたち 古典から読む

増田裕美子

◆漱石文学を魅力的にしている女性たち  数々の名作を書き、今なお人気の「国民的作家」夏目漱石については、これまでも数多の言述がなされ、ほとんど出尽くした観があります。しかし不思議と、漱石が描く女性主人公(ヒロイン)についてはほとんど論じられていません。『虞美人草』の藤尾、『行人』のお直、『それから』の三千代、そして『三四郎』の美禰子など、作品を魅力的にしているヒロインたちの性格とユニークな言動を、漱石はどこから着想したのでしょう。英文学者としての学識はもちろんとして、幼少期からの日本の古典と漢文学への造詣によるところが大きい、と著者は言います。『坊っちやん』と義経伝説、『こころ』と夢幻能との関係、また『源氏物語』『平家物語』『方丈記』、能・謡曲と関係づけた読解から新たな展望が開けてきます。漱石死後百年目の今年の注目作になることでしょう。

出版社
新曜社
発売日
2017-06-15
ページ数
264ページ
ISBN
9784788515291

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