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創造の技術 ルネサンス模倣論とミルトン

創造の技術 ルネサンス模倣論とミルトン

上利政彦

独創的なテクストは どのように作り出されたのか モデルを決め、模倣する――これが伝統的な創作方法であった。 英国近代初期における文芸批評の展開と、ミルトンの『失楽園』から、 古典模倣論の継承と独創性の成立を辿る。 本書は古典模倣論の原理と英国におけるその展開を跡付ける試みである。 1.キケロの模倣論とイデア論 (Orator):自然の模倣の結晶としてのアート(テクスト)が生まれる。次にモデルとしてそのアートを模倣する、即ちモデルを通じて更にイデアを見る。  しかし、モデルとなるアートに施された技術(技巧、芸術)を解きほぐしてイデア探求の秘密を知ることは容易ではない。模倣論が技術的になる理由の大半がここにあると思われる。 2.16世紀アスカムからシュトゥルム、ハーヴェイとカーク、スタニハースト、シドニー、ハリントン、チャプマン、ジョンソン、ドライデンに至るキケロ主義の継承と発展を跡付ける。 3.『失楽園』における古典的キリスト教叙事詩の新しい実践を考察する。古典叙事詩『アエネイス』の枠組みを採るキリスト教叙事詩の成立に迫る。 4.17世紀神学的真実論と新科学思想:模倣論との同質性を指摘し、ドライデンによる模倣と翻訳の新たな試みを見る。

出版社
九州大学出版会
発売日
2018-05-04
ISBN
9784798502342

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