
スクリーンに映るまなざし
青地伯水, 後藤篤, 土岐光一, 杉山東洋, 山本葉波, 須藤秀平
山中貞雄『人情紙風船』、ジム・ジャームッシュ『ミステリー・トレイン』『パターソン』、ブレイク・エドワーズ『ティファニーで朝食を』、ロベルト・ヴィーネ『カリガリ博士』、イングマール・ベルイマン『叫びとささやき』、ヤセミン・サムデレリ『おじいちゃんの里帰り』、アラン・レネ『ヒロシマ・モナムール』など、欧米にまつわる映画を複数の「視線」が複雑に交錯する場=主題(トポス)として捉える映画評論集。 まえがき(後藤篤) 第1部 アメリカから見た日本/日本から見たアメリカ 第1章 或る夜の山中貞雄(青地伯水) 1 山中貞雄のいない焼け跡からの復興 2 日本におけるロードムービーの始まり 3 丹下左膳と或る夜の出来事 4 『人情紙風船』をめぐって 5 山中貞雄は戦場へ行った 第2章 ジム・ジャームッシュにおける日米文化交流の詩学(土岐光一) 1 エルヴィス(の他に撮るもの)を探して 2 双子の夢を銀幕に見る 3 理解可能性と不可能性のはざまで 4 奇妙な者たちの交歓 第3章 『ティファニーで朝食を』にみる日本人の異形(後藤篤) 1 配役の奇妙 2 変貌する写真家 3 文化冷戦の残響 4 隠喩としての怪物 第2部 20世紀ヨーロッパの交差する視線 第4章 ドイツ表現主義映画とナチズム(杉山東洋) 1 社会を映し出すもの 2 表現主義映画の先駆者、代表者、そして後継者 3 ナチス・ドイツの到来とクラカウアーの映画論 4 可能性の小部屋 第5章 『叫びとささやき』における記憶と家族(山本葉波) 1 職業監督から映画「作家」、そしてプロデューサーへ 2 それぞれの「痛み」をめぐって 3 記憶とクロースアップ 4 アグネスとアンナの絆 第6章 移民を描くドイツ/移民が描くドイツ(須藤秀平) 1 ドイツと移民ー現状とその背景 2 いかなる問題が生じたかー『おじいちゃんの里帰り』 3 ドイツの対応ー移民法制定の経緯と現状 4 ドイツにおける排外主義ー『女は二度決断する』『ロストックの長い夜』 5 個人にできること 第7章 ヒロシマへの欧米人のまなざし、日本人のまなざし(青地伯水) 1 ペトラ・ケリーのヒロシマ体験 2 ヒロシマが、なぜ私の恋人なのか 3 国家の神格化と原爆への神の沈黙 4 赤狩りと、子なるオッペンハイマー 5 書籍『原爆の子』とその映画化 あとがき 移動演劇さくら隊原爆殉難碑(青地伯水)
- 出版社
- 松籟社
- 発売日
- 2026-02-28
- ページ数
- 192ページ
- ISBN
- 9784879844736
