対論現場の作家たち : 「新潮」元編集長は語る
今、読んでおきたい、安部公房から上田岳弘に至る本物の作家たち24人を対にして論じることで、作家の問題意識が浮上する文学ガイド。「新潮」元編集長の眼識が光り、体験実話も豊富。 ・ はじめに ・ 1 自由と拘束 安部公房vs三島由紀夫 祖国を喪失して/起死回生のたくらみ/不滅の代表作/脱共同体か、伝統か ・ 2 弱者の抵抗 安岡章太郎vs遠藤周作 劣等感と羞恥/母の喪失/ぬくもりのある歴史/信と不信 ・ 3 遅れて来た青年 開高健vs大江健三郎 目覚ましい初期作品/時代と切り結ぶ/ピークの仕事/作家の晩年 ・ 4 原型回帰 古井由吉vs小川国夫 明晰と渾沌/作家の本領/〈あの人〉の言葉/死者の囁きに耳を澄ます ・ 5 よみがえる野性 中上健次vs津島佑子 新人を強く推し出した編集者の功績/場所の力/純文学作家のハードル/共同性のゆくえ ・ 6 グラウンド・ゼロ 村上龍vs村上春樹 W村上/圧倒的な筆力/地殻の大変動/新時代の表現者たち ・ 7 脱出と逃亡 島田雅彦vs高橋源一郎 僕は模造人間/失語症からの恢復/「郊外」の再発見/リミックスという方法 ・ 8 見えないものを見る 佐伯一麦vs小川洋子 小説の生まれる場所/純文学への促し/物語の恵み/記憶の小舟 ・ 9 ロック世代とパンク世代 保坂和志vs町田康 いま輝いている日常/だだけ者の行状/小説の現前性/世界を肯定する ・ 10 反時代であること 車谷長吉vs平野啓一郎 昭和生まれの明治育ち/狐が馬乗りになっとうが。/ポスト・モダン総崩れの中で/文学は新人の仕事にあらず ・ 11 母語の外へ リービ英雄vs多和田葉子 バイリンガル/越境する作家/手づくり言語/時空の果てで ・ 12 更新される時空 磯??憲一郎vs上田岳弘 生きられる時間/尋常ではない創作意欲と熱量/語りの場所/小説の内部と外部、そして純文学の明日 ・ おわりに 平成・令和文学年表
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2025-11-01
- ISBN
- 9784309032405
