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対話が開く人権教育

対話が開く人権教育

山中信幸

「思いやりをもちなさい」と教えることは、人権教育ではない。善意から生まれた教師の言葉や実践が、知らず知らずのうちに特定の子どもを傷つけ、排除していることがある。人権を軸にした教育とは、特別な授業をつくることではなく、言葉の選び方、問いの立て方、子どもの声の聴き方という日々の小さな選択を変えることから始まる。「なぜこの問いかけは特定の子どもを苦しめるのか」「聞くことと聴くことはなぜ根本的に違うのか」。本書はそうした問いに、著者自身の失敗と省察をとおして誠実に答えていく。 はじめに 序章●人権教育とは何か 人権教育への根本的問い 人権教育という取り組み 人権教育の目標と内容 人権教育と道徳教育の違い 第1章●人権を基軸にした教師の伝え方 教師の「伝え方」が学びを変える 教師の自己満足と思い込み 人権を基軸にした伝え方 「聴く」と「聞く」 第2章●人権を基軸とした問いとは 問いのもつ力と教育的意味 人権を基軸とした問いの理論的基盤と実践的意義 対話的問いの教育学的意義 実践的な問いの改善方法:失敗から学ぶアプローチ 発達段階に応じた問いの設計と実践的展開 問いのパターン化と効果的な活用法 段階的な問いの展開:体系的アプローチ 授業実践における効果的な運用と配慮事項 あすから使える問いの事例集 継続的な改善のために 第3章●人権を基軸とした生徒と教師の関係性のつくり方 従来の権威的関係の限界 指導者から学習促進者(ファシリテーター)への役割変化 学習促進者(ファシリテーター)としての具体的役割 一人ひとりの個別性を深く理解する 対話的関係の構築 学習共同体の創造 トラウマへの理解と配慮 保護者や同僚との協働 持続可能な関係性の構築 第4章●人権に配慮した楽しい授業をつくる教師とは 楽しい授業の本質を問い直す 多様性を学習の資源として活かす 深い学びが創造する持続的な楽しさ 効果的な学習方法の実践 教師自身の成長と楽しさの実現 実践における課題と克服方法 持続可能な教育実践にむけて 次世代の教師へのメッセージ 第5章●人権教育の課題とその解決にむけて 人権教育を推進するうえでの課題 教育内容・方法の課題 評価の課題 継続的な実践改善 保護者・地域社会との連携の課題 教科教育と人権教育の関係 おわりに

出版社
解放出版社
発売日
2026-07-09
ページ数
264ページ
ISBN
9784759221770

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